投資を始めてみたいけれど、「リスクがあるから不安」だと感じる方は多いでしょう。一般的に、投資にはリスクがつきものですが、リスクの低い商品を選ぶことで、少しずつですが確実に資産を増やすことが可能です。今回は、リスクが低い投資商品をご紹介しましょう。
定期預金
投資とは少し違いますが、定期預金はリスクが低い金融商品の代表的なものだといえるでしょう。超低金利時代ですので利回りはそれほど期待することができませんが、「ペイオフ」によって1,000万円までの元本と利息の全額が保証されます。
ペイオフとは、金融機関が破たんした場合、預金保護機構により預金者1人につき元本1000万円までとその利息が保証される制度のことを指します。
銀行などの金融機関も、倒産する可能性が全くないとはいえません。しかし、定期預金は、仮に銀行が倒産した場合でも1,000万円までの元本と利息の支払いが受けられますので、今ある資産を確実に残しておくには、定期預金がおすすめです。
投資はまだ難易度が高いと思われる方はまず、定期預金から始めてみてはいかがでしょうか。
一般に、定期預金の金利は店舗型の銀行よりネット銀行の方が高くなります。定期預金の金利の例は、下の表の通りです。(2019年2月時点)
銀行名 | 預入期間 | 定期預金金利 |
---|---|---|
SBJ銀行 | 1年 | 0.15% |
じぶん銀行 | 1年 | 0.05% |
住信SBIネット銀行 | 1年 | 0.20% |
オリックス銀行 | 1年 | 0.20% |
個人向け国債
個人向け国債は、日本国が発行する債権のことです。元本が保証されているため、安全度が高く、また債権を発行しているのが日本国ですので、よっぽどの事態がない限り、リスクが低い投資先だといえるでしょう。
また、金額は1万円から購入することができ、発行後1年以上が経過すれば、中途換金も可能となります。
金利に関しては、国債も定期預金と同様に低金利が適用されるため、それほど期待はできません。
個人向けの国債には、
・変動金利 満期10年
・固定金利 満期5年
・固定金利 満期3年
の3つの商品がありますが、平成31年2月1日現在、金利(年率)はいずれも「0.05%」となっています。ただし、変動金利の商品については、金利は半年ごとに変わる可能性があります。
個人年金保険
個人年金保険とは、保険会社と契約して保険料を積み立てることにより、契約で定めた年齢から年金を受け取ることができる仕組みです。利回りはそれほど高くありませんが、受け取る年金の額があらかじめ決まっている商品もありますので、リスクが低く、安全だといえるでしょう。また、個人年金保険は生命保険料控除の対象となりますので、税制面でもオススメです。
個人年金の種類には、大きく分けると「定額年金」と「変額年金」とがあります。さらに、定額年金は、年金の受け取り方により3種類に分けられます。
〇定額年金
定額年金は、受け取る年金の額があらかじめ確定しているものです。年金の受け取り方により、次の3種類があります。
・確定年金
確定年金は、契約時に定めた一定期間、年金を受け取ることができる商品です。期間中に被保険者が死亡した場合には、遺族が年金の支払いを受けることができます。
・終身年金
終身年金は、被保険者が生存している間、年金を受け取ることができます。長生きすればするだけ、多くの年金を受け取れることになりますが、早く亡くなった場合には、その時点で契約も終了するため、元本割れすることもあります。ただし、保証期間が設定されている商品もあるため、保証期間中に死亡した場合は、残りの期間、遺族に年金が支払われます。
・夫婦年金
夫婦年金は、夫婦のいずれかが生存している限り年金を受け取ることができます。どちらか一方が死亡した場合、受け取れる年金額が変わる場合が多いですが、夫婦別々に加入するより安く個人年金保険に加入することができます。
〇変額年金
変額年金は、保険会社の運用実績によって年金額が変わります。運用がうまく行った場合には、支払った保険料を上回る年金を受け取れますが、運用がうまく行かなかった場合には、元本割れすることもあります。元本は保証されていませんが、最低保証金額が定められている場合もあるため、リターンを重視される方にはおすすめです。
上で見た以外では、以下のケースでも元本割れすることがあります。
〇生命保険会社が破綻した場合
運営する生命保険会社が破綻した場合には、個人年金保険は元本割れすることがあります。ただし、その場合でも、生命保険契約者保護機構が契約者に対して一定の保護を行います。
〇途中解約した場合
個人年金保険は中途解約することもできます。ただし、その場合には、解約返戻金はそれまでに支払った保険料の総額より少なくなり、元本割れすることがあります。特に、加入してから3年以内は、解約返戻金が支払った保険料の半額以下になることもあります。
太陽光発電ファンド
太陽光発電ファンドは、上記で見てきた定期預金や国債、個人年金保険と比較すると、必ずしもリスクが低いとはいえません。しかし、リスクを低減する仕組みを備えており、1万円から出資ができますので、投資を始めてみたいけど、何からはじめればいいか分からないという初心者におすすめの投資です。
太陽光発電ファンドとは、太陽光発電事業に対して投資を行うクラウドファンディングです。
太陽光発電事業は、2012年から開始された固定価格買取制度(FIT)により、太陽光で発電された電気を固定価格で買い取ることを政府が保証しているため、安定した投資先だと考えられています。
ただし、太陽光発電事業には広い土地や多額の資金が必要となるために、これまでは個人の投資先として手が届きにくいものとされてきました。
そこで、太陽光発電ファンドでは、多くの出資者より資金を集め事業を行うことにより、一人当たりの出資額を少なくし、少額から投資することを可能にしました。集めた資金で太陽光発電事業に投資し、事業によって得られた利益が出資者に分配されます。
太陽光発電事業には、天候や災害、あるいはソーラーパネルなどの機器が故障・劣化することなどによって予定していた発電量が得られないリスクがあります。
太陽光発電ファンドではそのようなリスクを低減するため、様々な仕組みを採用しています。
例えば、天候や機器の故障により発電量が計画を下回ってしまった場合でも、計画の70%までは元本に影響が出ないような仕組みとなっているため、発電量が大幅に計画を下回らない限りは、安全だといえます。
太陽光発電ファンドの予定利回りは、5%ですので、定期預金や国債などと比較すると、桁違いに高いといえます。
まとめ
一般に、投資にはリスクがあります。しかし、定期預金や国債、個人年金保険などのように、利回りはそれほど高くないもののリスクが低いものもあります。また、太陽光発電ファンドのように、リスクを低減する仕組みを備えることで、高い利回りを実現しながらリスクを抑えたものもあります。これらの投資商品を活用し、少しずつでも確実に資産を増やしていきましょう。